そのとき浅野が動いた

14日(土)


夜、グーニア先輩がうちに来る。
編集の新しい形を模索する。


15日(日)


山倉氏と連れ立って、ぴあフィルムフェスティバルへ。
京王線車内で詩子師匠に遭遇し、三人で仲良く上映会場を目指すが、渋谷に到着してすぐ迷子になった。
毎年会場に行ってるはずの詩子さんがガソスタに変な角度で駆け込んで道を聞き、何とかクロスタワーに辿り着いたのはいいけれど、未だにどうして道に迷ったのかが謎である。
その後、美しく着飾った知人たちとの再会にちょっとしたレッドカーペット感を感じながら、『青海二丁目先』を鑑賞した。
知り合い一杯の舞台挨拶が何だか奇妙で、僕はずっとにやにやしていた。
午後、渋谷のインドカレー屋でヤマク&コバヤンの早稲田TAコンビとカレーを食ったが、辛すぎてお腹を壊した。


16日(月)


再び、渋谷へ。
カウリスマキ『街のあかり』鑑賞。
相変わらず単調で寡黙で退屈だったけど、とてもいい映画だった。僕にとって「つまらないけど好き」などと言ってしまえるのは、カウリスマキの映画くらいである。
物語の後半、不幸の連続で人生のどん底にいるような主人公の台詞の中で、「もう駄目だ。っていうのは冗談だけど」みたいなのがあって、それは本当にめちゃくちゃ素敵な台詞だと思った。それだけ聞きに、もっかい観に行きたいくらい。


映画の帰り道、渋谷の雑踏でチャットモンチーのドラムの人を目撃した。